錦織 次戦も難敵!左利きの「クレーコーター」ベルッシ

[ 2015年5月26日 05:30 ]

世界40位のトーマス・ベルッシ

全仏オープン第4日

(5月27日 パリ・ローランギャロス)
 男子シングルスの世界ランキング5位で第5シードの錦織圭(25=日清食品)の2回戦は、前週優勝と好調の相手に決まった。世界40位のトマス・ベルッシ(27=ブラジル)が27日に予定される錦織との2回戦に進出。クレーコートを得意とする左利きの相手と気の抜けない戦いになりそうだ。

 4大大会で唯一赤土で行われる全仏オープン。当然のことながら、次戦も錦織の前に立ちはだかるのはクレーが得意な「クレーコーター」となった。

 これまでにツアー4勝を挙げているベルッシは、23日に決勝が行われたジュネーブ・オープンで3年ぶりに優勝した。25日には前週の疲れも見せずに世界100位のマトセビッチ(オーストラリア)を寄せつけずにストレートで勝利。今月のイタリア国際でもジョコビッチ(セルビア)に逆転負けしたものの、世界No・1から第1セットを奪うなど好調なプレーを続けている。

 錦織との2回戦に向けても「彼はトップ10プレーヤーだし、とても良いプレーをしている。ただし自分にとって最も得意なクレーコートで対戦するなら自信がある。タフな試合にはなるだろうが100%を出し切る」と力強く語った。両者はツアーレベルでの対戦はないが、ツアー下部のチャレンジャーでは07年にクレーコートでベルッシが勝利を収めている。錦織も初戦後の会見で「ベルッシは先週優勝しているし、ローマ(イタリア国際)でもいいテニスをしていたのを見た」と警戒感を強めていた。

 ただし、1回戦で錦織に敗れたマチュー(フランス)もクレーコーター。実績ではベルッシをしのぐマチューは「錦織はいつか間違いなく全仏で勝てる選手。クレーは彼の得意コートではなかったはずだが、この数年の進化は目覚ましい」と全仏制覇に太鼓判を押した。侮れないが、恐れる相手ではない。勢いに乗るベルッシをここで叩けば、さらに上昇気流に乗れそうだ。

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