高瀬 男子200で世陸派遣記録突破、日本歴代2位20秒14出た

[ 2015年5月18日 05:30 ]

東日本実業団陸上男子200メートル決勝 日本歴代2位となる20秒14の大会新記録で優勝した高瀬。右は2位の藤光

 陸上の東日本実業団選手権最終日は17日、埼玉県・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われ、男子200メートルで高瀬慧(富士通)が追い風1・0メートルの条件下、日本歴代2位となる20秒14の大会新記録で優勝した。日本陸連が定める世界選手権(8月、北京)の派遣設定記録を突破し、出場に大きく前進した。2位の藤光謙司(ゼンリン)も世界選手権の参加標準記録を上回る20秒35をマーク。男子走り高跳びは高張広海(日立ICT)が2メートル25の大会新で優勝し、女子100メートルは北風沙織(北海道ハイテクAC)が2・2メートルの追い風参考記録の11秒52で制した。

 男子200メートルで高瀬が自己記録を0秒20更新する日本歴代2位の20秒14でゴールを駆け抜けた。12年ロンドン五輪や13年世界選手権(モスクワ)の決勝進出に相当する好記録に、26歳のスプリンターは「今までにない走り。こんなに出るとは思っていなかった」と興奮気味に語った。より内寄りのコース取りで走る試みが早速実った。内側を走れば走る距離は短くなるが、遠心力が強まって体への負担が増す。カーブを走る技術も必要になるが、「難しいけれどうまくできた」と自賛した。高瀬は「世界選手権の準決勝で20秒0台や19秒台を出せるかが勝負」と、世界舞台での「ファイナリスト」を次の目標に定めた。

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2015年5月18日のニュース