マツケン&丹羽笑顔なき銅 30分足らずで0―4完敗

[ 2015年5月3日 05:30 ]

中国組に敗れた松平(右)、丹羽組

卓球世界選手権個人戦第7日

(5月2日 中国・蘇州 蘇州国際博覧センター)
 男子ダブルス準決勝で松平健太(24=JTB)丹羽孝希(20=明大)組が中国の樊振東(18)周雨(23)に0―4で完敗した。13年パリ大会の岸川・水谷組に続く日本勢2大会連続の銅メダルながら、卓球王国・中国との力の差をあらためて突きつけられた。男子シングルス準々決勝はエース水谷隼(25=ビーコン・ラボ)が張継科(27=中国)に1―4で敗れた。

 力の差を見せつけられた。松平・丹羽組は中国の若手ペアに試合時間30分足らずで0―4と完敗。69年ミュンヘン大会銀メダルの長谷川信彦・田阪登紀夫組以来、46年ぶりの決勝進出を逃した。

 「この大舞台だと中国選手は本当に強くて、今の段階では何をやっても勝てないと思う」

 丹羽は白旗を揚げた。サーブレシーブで崩され得意のラリーに持ち込ませてもらえなかった。樊振東には前日のシングルス準々決勝でも完敗。2日続けて中国のホープに煮え湯を飲まされた。

 今大会、日本勢が中国勢に肉薄する場面があった。男子ダブルス準々決勝で大島・森薗組がフルゲームの接戦で勝利目前に迫った。女子シングルス準々決勝でも伊藤が前回王者に食らい付いた。ただ、3人とも初出場で相手の警戒は薄かった。第2シードの松平・丹羽は対策を講じられ「よく研究されていた」と男子の倉嶋監督は言う。中国勢に真剣に研究されると手も足も出ない状況だ。

 「銅メダルのうれしさはありません」と中国勢と対戦せずに勝ち上がった4強に丹羽は不満を漏らした。それでも最後に中国勢の強さを体感できたことは大きな財産。リオデジャネイロ五輪まであと1年、より一層のレベルアップが必要だ。

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2015年5月3日のニュース