世界柔道 異例の公開「代表選考」今回限り?委員会内部で警戒の声

[ 2015年4月6日 06:30 ]

男子66キロ級決勝で高市(右)を破り優勝した海老沼

柔道全日本選抜体重別選手権最終日

(4月5日 福岡国際センター)
 大会終了後には強化委員会が行われ、世界選手権(8月、カザフスタン)代表選考の様子が試験的に報道陣に公開された。事前のコーチ会議によって選ばれた代表選手を両監督が選考理由を説明しながら委員会に提案。各階級ごとに質疑応答を受けながら、原案が全て承認された。

 男子60キロ級は今大会初戦敗退の元世界王者・高藤を抑えて準優勝の志々目が代表選出。コーチ会議で最も意見が分かれたという選考についても大きな異論は出なかった。2階級に限って代表2人を派遣できる制度をどこに適用するかは、最重量級の選考と合わせ、女子は19日の全日本女子選手権、男子は29日の全日本選手権後に決定する。今回の選考公開は代表選考の透明性を高めるための試みでスポーツ界では異例の試み。山下泰裕強化委員長によれば「リスクが大きすぎる」と警戒の声も委員会内部にあったといい今後についてはあらためて協議するという。

◇世界選手権代表選手◇
階級  選手名 ( 所 属 ) 
【男子】
100キロ 羽賀龍之介(旭化成)
90キロ ベイカー茉秋(東海大)
81キロ 永瀬 貴規(筑波大)
73キロ 中矢  力(ALSOK)
66キロ 海老沼 匡(パーク24)
60キロ 志々目 徹(了徳寺学園職)

【女子】
78キロ 梅木 真美(環太平洋大)
70キロ 新井 千鶴(三井住友海上)
63キロ 田代 未来(コマツ)
57キロ 松本  薫(ベネシード)
52キロ 中村 美里(三井住友海上)
  浅見八瑠奈(コマツ)
48キロ 近藤 亜美(三井住友海上)

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2015年4月6日のニュース