羽生 4回転7発成功!3回転フリップは「ひえっ」失敗も

[ 2015年3月26日 05:30 ]

公式練習でジャンプの着地に失敗、氷上で大の字になる羽生

フィギュアスケート世界選手権第1日

(3月25日 中国・上海)
 27日の男子ショートプログラム(SP)に向け、羽生結弦(ゆづる、20=ANA)はサブリンクの公式練習で調整した。ジャンプの失敗で大きな声を上げるシーンがあったが、4回転サルコーを2度、完璧に成功。演技後半の4回転は今大会も封印し、日本人初の連覇に挑む。アイスダンスのショートダンス(SD)でキャシー・リード(27)、クリス・リード組(25=木下ク)は48・32点の22位、ペアSPの高橋成美(23)、木原龍一組(22=木下ク)は44・54点の19位で、ともにフリーに進めなかった。

 サブリンクに羽生の大きな声が響き渡った。SPの「バラード第1番」を流しての滑走。3回転半ジャンプを跳んだ瞬間、失敗することが分かったのだろう。「あっ!」と叫ぶと、1回転半に。曲がかかっていない時には、3回転フリップを失敗して「ひぇっ」と甲高い声を上げたが、コンディションは上々だ。4回転サルコーを2度、4回転トーループは5度、完璧に着氷した。

 前日、この日の公式練習ではともにSPの曲を流し、4回転トーループは冒頭に跳んだ。羽生は世界選手権で基礎点が1・1倍になる演技後半に大技を組み込む意向を示していたが、昨年末に受けた腹部の手術や右足首捻挫を考慮し、今大会も封印するとみられる。同じ会場で行われた昨年11月の中国杯では、演技直前の6分間練習で激突事故に遭った。24日の練習で悪夢が頭をよぎったが「あれ(事故)は過去なので。今できることをしたい」と気合を入れている。今できること、それは日本人初の連覇だ。

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