「落選しても納得できる透明性が必要」高橋尚子さんも異議

[ 2015年3月20日 20:17 ]

 2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリストで日本陸連理事の高橋尚子さんは20日、世界選手権(8月・北京)女子マラソン代表選考を疑問視する声が出たことについて「強い選手を選んだとの説明だけでは分からない。来年の五輪代表選考も見据え、落選しても納得できる発表、透明性が必要」と訴えた。横川浩会長には改善策を提言したという。

 選考では横浜国際優勝の田中智美(第一生命)が落選し、大阪国際3位の重友梨佐(天満屋)が代表入りした。高橋さんは「個人的には田中が一歩優位だったと思う」と指摘。理事として今回の選考に責任を感じているとした上で「選ばれた重友も苦しく思っているはず。勝っても負けても選手が前を向けるようにしなければ」と話した。

 高橋さん自身は04年アテネ五輪の代表選考会で優勝を逃したことで代表に選ばれず、議論を呼んだことがある。

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