男子は驚速進化 日本記録は当時世界4位も現在では世界68位

[ 2015年3月13日 08:00 ]

02年シカゴで高岡が記録した2時間6分16秒は当時世界歴代4位の好記録も、現在は歴代68位

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 日本が停滞している間に、世界の男子は驚異の進化を遂げている。02年シカゴで高岡がマークした2時間6分16秒は当時世界歴代4位の好記録で、ハヌーシ(モロッコ、のちに米国)が保持する世界記録との差はわずか38秒。シカゴの高岡は、優勝したハヌーシに20秒負けただけという接戦を演じた。

 03年にテルガト(ケニア)が2時間4分55秒、08年にゲブレシラシエ(エチオピア)が2時間3分59秒。5分、4分の壁を破ると、昨年はキメット(ケニア)が2時間2分57秒の世界記録をマークした。日本記録との差は3分19秒。距離にすると約1100メートル。トラック2周のハンデでは負けてしまう。

 高岡の記録は今や世界歴代68位。今井らとトラックからの転身組が切磋琢磨(せっさたくま)すれば、容易ではないが更新に現実味はある。一方、女子の日本記録2時間19分12秒は、今も世界歴代6位にランクインするハイレベルなもの。名古屋の前田ですら、まだ3分以上の差がある。トラックの有望株も見えてこない現状では、新記録は遠そうだ。

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