“山の神”今井、ニューヒロイン前田らがマラソン世界選手権代表に

[ 2015年3月11日 13:40 ]

<世界陸上マラソン日本代表選手発表会見>世界陸上マラソン日本代表に選ばれ、ガッツポーズする今井正人(左)と前田彩里

 日本陸連は11日、8月の世界選手権(中国・北京)の男女マラソン代表を発表した。

 男子は2月の東京で日本歴代6位の2時間7分39秒をマークした今井正人(30=トヨタ自動車九州)、昨年12月の福岡国際で日本人トップの藤原正和(34=ホンダ)、今月1日のびわ湖毎日(スポニチ後援)で日本人トップの前田和浩(33=九電工)が選ばれた。

 女子は今月8日の名古屋ウィメンズで日本歴代8位の2時間22分48秒を出した前田彩里(23=ダイハツ)、1月の大阪国際で日本人トップの重友梨佐(27=天満屋)、名古屋で日本人2位だった伊藤舞(30=大塚製薬)が代表入りした。

 この日は11年3月11日の東日本大震災からちょうど4年。福島・南相馬出身で実家が津波の被害に遭った今井が、運命の日に初の世界切符をつかんだ

 世界選手権で8位以内に入った日本人トップは来年のリオデジャネイロ五輪代表に決まる。

 ▼今井正人の話 世界で戦いたい思いでずっと練習してきたし、試合も戦ってきた。その場に立てるのは一歩前進。やっと来られた。故障せずにしっかり調整したい。

 ▼藤原正和の話 うれしさとともに身の引き締まる思い。北京は2001年のユニバーシアード(ハーフマラソン)で金メダルを獲得した思い出の地。再び快走すべく、しっかり準備をしていく。

 ▼前田彩里の話 まだ実感は湧かないが、代表の自覚を持って世界選手権でいい結果を残せるように頑張りたい。ペースの上げ下げに対応できる力をつけていきたい。

 ▼伊藤舞の話 代表に選ばれてうれしかったし、ほっとした。だが選ばれても試合で走れなかったら大会の意味がなくなる。入賞してリオデジャネイロ五輪につなげたい。

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