日本側の主張が通った「会場数12」全国開催でブーム再来を

[ 2015年3月3日 05:30 ]

あいさつする(左から)組織委の御手洗会長、森副会長

ラグビー19年W杯開催地決定

 開催地選定で最大の焦点だった会場数は、日本の大会組織委員会が目標とした12会場に決まった。東京都港区の明治記念館で発表会に臨んだ組織委の森副会長は「数は感無量だと答えておく」と満足感を口にした。会場数を最小限に抑えて大会運営費を絞りたいRWCLと、できるだけたくさんの会場で開催して全国的なラグビーブームを呼び起こしたい組織委。「12を目指して交渉したい」とダブリンに乗り込んだ嶋津昭事務総長も「数も含めて(RWCLと)全てで考えが一致した」と粘り強い交渉の結果、日本側の主張が通ったとの達成感をにじませた。

 開催都市の決定は最終的にはRWCL理事会の承認を得る必要があるものの、選定方法は大会ごとの組織委に委ねられている。実際に過去の大会では組織委による指名や、立候補都市による金銭入札による選定が取られたこともあった。今回、立候補方式を採用したのは、全国で開催し、かつてのようなラグビーブームを呼び起こしたいとの意図があった。12会場を確保できたことで、今後は実際に盛り上げを全国規模に広げられるか、組織委の手腕が問われる。

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2015年3月3日のニュース