東京五輪バスケ、馬術、カヌー・スラローム会場変更、IOCが初承認

[ 2015年2月28日 08:40 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は27日、リオデジャネイロで理事会第2日の審議を行い、2020年東京五輪のバスケットボールと馬術、カヌー・スラロームの3会場の変更を承認した。大会組織委員会や東京都が昨年から取り組んでいる会場計画の変更を、IOCが承認するのは初めて。

 組織委は3会場の変更と、体操や柔道、ゴルフ、バレーボール、テニスなど17会場は変更しないことを提案し、了承された。残りの会場変更について、記者会見したIOCのデュビ五輪統括部長は、4月にコーツ調整委員長が東京を訪れて組織委などと協議し、6月の理事会までに決めるとの見通しを示した。

 バスケットボールは夢の島ユースプラザ(江東区)の新設を中止し、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)に移す。馬術は夢の島競技場(江東区)の仮設会場から1964年東京五輪で使われた馬事公苑(世田谷区)に変更し、カヌー・スラロームは葛西臨海公園(江戸川区)から隣接地に移す。

 理事会で初めて報告した組織委の武藤敏郎事務総長は、3会場の変更と既に決まっているバドミントン会場の新設中止を含めると「全体として約1千億円の節約になる」と説明し、今後変更の可能性がある会場は「約10カ所ある」と述べた。(共同)

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2015年2月28日のニュース