冨田公判 法廷通訳人が欠席…内容理解できないまま審理

[ 2015年2月3日 05:30 ]

公判を終え仁川地裁を出る冨田尚弥選手

 昨年9月に韓国・仁川アジア大会でカメラを盗んだとして窃盗罪で略式起訴され、後に無実だとして正式裁判を求めた競泳の冨田尚弥選手(25)の公判が2日、仁川地裁で開かれた。法廷通訳人が出席せず、韓国語が分からない冨田選手が内容を理解できないまま審理が行われた。

 弁護人の黄文錫弁護士が、自分が通訳も兼ねるとして審理の続行に同意したが、証拠採用をめぐる同弁護士と検察との応酬や裁判官による訴訟指揮の説明は廷内で冨田選手に伝えられなかった。

 検察は同日までに、犯行現場の監視カメラの映像を冨田選手側に開示したが、同選手側は「映像は不鮮明で本人か分からず、編集でカットされている部分もある」として証拠採用に反対し、元の映像を示すよう求めた。

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2015年2月3日のニュース