山梨学院大10区で逆転シード9位 兼子が区間3位快走

[ 2015年1月4日 05:30 ]

ゴールする山梨学院大アンカー・兼子

第91回箱根駅伝

(1月3日 箱根・芦ノ湖~東京・大手町、復路5区間109・6キロ)
 区間3位の力走が、チームに3年ぶりのシード権をもたらした。最終10区。山梨学院大の兼子(4年)は、前を走る総合10位の大東大と52秒差でたすきを受け取ると、中盤にギアを上げてシード圏内に突入。順位を2つ上げて総合9位でゴールを切り「ちゃんと仕事ができて良かった」と胸をなで下ろした。

 3日前の練習でエースのオムワンバ(3年)が右足かかとを痛めて欠場。失意の中、一夜明けた1日には全員で円陣を組み、手をつないで結束を高めた。決戦前のアクシデントだったが「あれでまとまった」と井上主将(4年)。1区最下位と出遅れたが、3区を走った自らが区間3位に入り、仲間を鼓舞。シードにつながる走りに上田監督から「ありがとう」とねぎらいの言葉を贈られた。

 エース不在の緊急事態をはねのけ、出遅れにも負けじと逆転でシードを獲得。雪辱を期すオムワンバら、後輩にしっかりとたすきはつながれた。上田監督は「次へ大きくジャンプできるような選手を育てていきたい」とさらなる上位へ力強かった。

続きを表示

2015年1月4日のニュース