16歳宮原が新女王 フリーで逆転!世界選手権「エース」だ

[ 2014年12月29日 05:30 ]

カップを手にする宮原

フィギュアスケート全日本選手権最終日 女子フリー

(12月28日 長野市ビッグハット)
 フィニッシュ時の笑顔が手応えの大きさを物語っていた。最終滑走の宮原がSP2位からの逆転勝ちを果たした。「緊張はしたけど、ジャンプでちゃんと足に力を入れて跳べたのは良かった」。

 冒頭の2連続3回転を3―2―2回転に変えた。最後も本来2回転半だけだったのが、2回転半―3回転に変更した。「3―3回転をきれいに跳べたことが少なかった。全日本の前から変えることを考えていた」。演技構成を変えても持ち味のジャンプの精度は変わらなかった。

 リンクを下りれば、家庭的な一面を持つ高校2年生。練習の息抜きは料理で、インターネット上でレシピを検索して家族に振る舞う。両親の仕事の関係で4歳から7歳まで米国で過ごした国際派ながら、得意料理は和食。母・裕子さん(45)が「おいしいですよ」と認めるほどの腕前を16歳にして備えている。

 全日本選手権初優勝で世界選手権の切符も手にした。「表彰台を目指して一番は自分の完璧な演技を目指したい」。浅田真央不在で本命不在と言われた大会を制し、日本のエースとして大舞台に挑む。

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