沙保里は12度目制覇!「マイブーム」で世界女王対決53秒圧勝

[ 2014年12月24日 05:30 ]

浜田に勝利し優勝を決めた吉田(左)はガッツポーズ

レスリング全日本選手権最終日

(12月23日 代々木第2体育館)
 女子53キロ級では吉田沙保里(32=ALSOK)が、決勝で浜田千穂(22=日体大)を下して12回目の優勝を飾った。

 世界女王同士の激突は、吉田の強さだけを引き立たせる結果となった。今年の世界選手権55キロ級を制した浜田に、わずか開始53秒でフォール勝ち。相手がタックルに入ってきたところを抱え込んで体勢を崩し、マットにねじ伏せた。「最近はがぶり返し(抱え込んで投げる)がマイブーム」と笑い「53キロ級の方が合ってるかも」と新階級1年目を締めくくった。

 リオ五輪を見据えた若手が続々と転向してきた階級で4試合無失点。フルタイム戦った試合もない。3月に父・栄勝さんが死去(享年61)したが「今はマットの一番近いところにいてくれるので心強い」と迷いもない。「若手が伸びてきてくれれば私も頑張れるし、レスリング界も盛り上がる」と言い切る32歳はますます輝きを増している。

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2014年12月24日のニュース