川内 8度目サブ10で圧勝!夢のリオへ来年は20週連続レース

[ 2014年12月22日 05:30 ]

2年ぶり2度目の優勝を果たし、トロフィーを手に喜ぶ川内優輝

防府読売マラソン

(12月21日 山口・防府市陸上競技場発着)
 川内優輝(27=埼玉県庁)が、2時間9分46秒で2年ぶり2度目の優勝を果たした。強風で目標の2時間7分台には届かなかったが、33キロすぎのスパートで圧勝し、2時間10分切りの“サブ10”は自身の記録を更新して日本最多の8度目となった。来夏の世界選手権(中国・北京)の代表争いには参戦しない“公務員ランナー”は15年、自身最長となる20週連続でレースに出場する。

 走りまくる“公務員ランナー”のスタイルは、来年も不変だ。33キロすぎのスパートで一気に勝負を決め、14年最後の42・195キロを圧勝。強風で2時間7分台の目標に届かず、「勝てたことはうれしいけど、7分台に遠くてまだまだ練習不足」と話した川内は、「(15年も)積極的にレースに出ていきたい」と目をギラつかせた。14年は3月から16週連続でレースに出場したが、15年は年明けから自身最長となる20週連続レースを計画していることが判明した。

 年末はスペイン・バルセロナで10キロロードレースに出場し、15年は1月11日のいぶすき菜の花マラソン(フル)から始動する。2月8日の延岡マラソン(フル)は、日本陸連の宗猛男子マラソン部長が総監督を務める旭化成の地元で開催。「宗さんの延岡に乗り込んでやりますよ!」と宣戦布告し、翌週は2週連続の42・195キロとなる高知龍馬マラソンに出陣する。3月15日のソウル国際マラソンでは「2時間7分台を目指す」と意気込んだ。5月は3日連続のハーフマラソンが待つ。

 常人離れした強化プランは、16年リオデジャネイロ五輪を見据えてのものだ。「選手としては残り3~4年がピーク。年齢的に最後の五輪」。五輪代表選考会として既に15年12月の福岡国際への出場を決意。「夏場以降はレースを絞っていって、福岡で一発でリオを決めたい!」。この日はスパートした33キロからの2キロを5分55秒でカバー。20週のロードレースだけでなく、トラックの中距離でラストの切れ味を磨くプランもある。

 10月のアジア大会銅メダルで悔し涙を流し、代表を一時撤退する一方、全国各地の大会に出場した14年。「漢字で表すと“充”。(代表から撤退して)充電と、全国で走る夢を達成したという意味で」。最強の“公務員ランナー”は、リオ・ロードをノンストップで走り続ける。

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