白鵬“相撲を世界へ” 明治の角聖・常陸山の魂継承誓う

[ 2014年12月21日 05:30 ]

生誕140周年式典で大勢の人が集まる中、常陸山の銅像に向かって土俵入りする白鵬

 大相撲の初場所(来年1月11日初日、両国国技館)で単独1位の33回目の優勝を目指す横綱・白鵬(29)が“角聖”と称された第19代横綱・常陸山の遺志を引き継ぎ、相撲を世界に発信することを誓った。茨城県水戸市にある常陸山像の前で行われた「常陸山生誕140周年記念式典」に出席。集まった約1000人の地元の人たちに囲まれた中で不知火型の横綱土俵入りを披露した。

 常陸山は明治後期から大正初期にかけて活躍した名横綱。現役中の1907年には米国へ出向いてセオドア・ルーズベルト大統領と対面し、ホワイトハウスで横綱土俵入りを披露するなど大相撲の世界普及に尽力した。

 自らを“相撲マニア”と公言する白鵬も、もちろんその大先輩の存在を熟知しており「明治時代に(第20代横綱)梅ケ谷と相撲を沸かせ“明治の角聖”と言われた人。相撲を伝えるためにアメリカなど世界中を回られた」と知識を披露。自身も来年2月1日に世界中の計8カ国からチビっ子を集めて相撲大会「白鵬杯」を開催するだけに「先人の思いを平成時代にも伝えたい。自分も通じるものがありますから」と目を輝かせていた。

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