16歳宇野「自分も感動」世界歴代最高の金!SP3位から逆転

[ 2014年12月14日 05:30 ]

メダルを手に笑顔を見せる、ジュニアGPファイナル優勝の宇野昌磨(右)と2位の山本草太

 フィギュアスケートのジュニアGPファイナル最終日は12日、バルセロナで行われ、男子は全日本ジュニア選手権を制した宇野昌磨(16=中京大中京高)がSP3位から逆転しジュニア世界歴代最高得点の合計238・27点で優勝。同種目の日本勢では05年の小塚、09年の羽生に続く3人目の優勝となった。SP首位の山本草太(14=邦和スポーツランド)が213・12点で2位。女子は樋口新葉(わかば、13=日本橋女学館中)がSP5位からフリーで盛り返し、合計178・09点で3位。エフゲニア・メドベデワ(ロシア)が190・89点で優勝した。

 シニアより30秒短い4分間のフリーは宇野にとって、「自分でも感動した」と自画自賛する圧巻のパフォーマンスだった。鮮やかに決めた4回転トーループとトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は、ともに今季に入って身に付けた大技。今大会に向け、「今までスケートをやってきて一番練習した」と言う。積み重ねた自信で「強気にいけた」と高難度のジャンプを次々と決めた。

 名古屋市出身で、伊藤みどりさんや浅田真央を育てた山田満知子コーチの秘蔵っ子だ。中学卒業時に1メートル41しかなかった身長が1メートル58まで伸び、演技に力強さが加わってきた。ジュニアでは珍しく踊って跳べるスケーターで、「憧れは高橋大輔さん」と言う。昨年声変わりしたばかりの高校2年生は、「シニアと戦っていける選手になりたい」と力強く宣言した。

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