孔明 4差9位浮上、マスターズ切符へ粘った「我慢して伸ばす」

[ 2014年12月13日 05:30 ]

タイ選手権第2ラウンド、7番でティーショットを放つ小田孔明

アジアンツアー タイ選手権第2日

(12月12日 タイ・チョンブリ アマタスプリング・カントリークラブ=7488ヤード、パー72)
 43位で出た今季日本ツアー賞金王の小田孔明(36=フリー)は3バーディー、1ボギーの70で回り、通算イーブンパーの144、首位と4打差の9位に浮上した。前日19位の岩田寛(33=フリー)は78と崩れて、通算6オーバーの53位に後退した。69で回ったトミー・フリートウッド(英国)が通算4アンダーで首位に立った。

 夢舞台へ急浮上だ。ゴルフの祭典、マスターズ出場への思いが、小田孔の逆襲への力となった。インから出て前半で1打後退した。しかし、後半のアウトはボギーなしの3バーディーを記録。上位も伸ばし切れない中、43位からトップ10にまで浮上し「いいパーを拾うと、いいゴルフにつながる」と実感を込めた。

 修正能力の高さを示した。芝目がきついグリーンに手を焼いていたが、パットで球に順回転をつけるよう試みると、タッチが合い始めた。前半のインはショットが乱れ気味だったがパットで粘った。18番こそ3パットを要し、ボギーを叩いたが、「あれは仕方ない」と割り切って後半へ向かうことができた。

 流れが変わったのは2番パー5。第1打を左へ曲げたが、池の手前の斜面で止まった。ピン手前2メートルに3オンして初のバーディーを奪取し、「あれはうまく入ったね」と笑顔。6番でも1つ伸ばした後、圧巻は8番パー3。池越えの236ヤードを3Iでピンそばに寄せてスコアを伸ばした。「2番はラッキー。アンダーパーで回れて良かった」と表情も緩んだ。

 メジャーの中でも、出場枠が少ないマスターズ。切符獲得の条件である年内最後の世界ランキングで50位以内に入るために、世界ランク53位の小田は5位以内を目標に置く。賞金王は翌年のマスターズに招待される慣例はあるものの、自力で資格を得るためにタイまで来た。「難しいかもしれないけど、我慢してちょっとずつ伸ばしていきたい」。日本のキングは気合を入れ直した。

 ▼53位岩田寛 (崩れた原因は)技術面もだし(運が)ついてなかったのもあった。アプローチは課題。

 ▼53位片山晋呉 自分のミスばかりだった。(調子が)いいんだか悪いんだか。この試合の後は2カ月間のオフに入る。あと2日、楽しんでやりたい。

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2014年12月13日のニュース