4回転不発…羽生 4位に終わるもファイナル連覇への夢つなぐ

[ 2014年11月29日 20:48 ]

フリーで華麗な演技を見せる羽生

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終戦、NHK杯第2日は29日、大阪・なみはやドームで男女のフリーが行われ、男子ショートプログラム(SP)で5位と出遅れた羽生結弦(ゆづる、19=ANA)は、前半のジャンプのミスが響いて151・79点止まり。合計229・80点で、4位に終わったが、連覇がかかるGPファイナル(12月、スペイン・バルセロナ)進出は決めた。SP3位だった村上大介(23=陽進堂)は、前日に続き、フリーでも自己最高得点をマークし、合計246・07点でNHK杯初優勝を飾った。

 前日のSPでミスが続出したジャンプだが、この日も精度は今ひとつ。冒頭の4回転サルコウは2回転、続く4回転トーループも3回転になった上、転倒するなど厳しい出だしに、場内からはため息がもれた。

 後半ではコンビネーションジャンプを次々と成功させ、華麗なステップやスピンで魅了。体力面が懸念された中、4分半のプログラムを演じきったが、それでも納得した様子はなかった。スタンドのファンに「ありがとうございました」と頭を下げると、自らの足を叩いて首をかしげるなど、悔しさがあふれた。

 SPで自己新をマークしてトップに立った無良崇人(23=HIROTA)は合計234・44点で3位に落ちたが、初のファイナル切符を獲得した。

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