羽生 4位でファイナル切符も「悔しい ケガの影響ではない 今の僕の実力」

[ 2014年11月29日 21:00 ]

演技を終え、うなだれる羽生

フィギュアスケート GPシリーズ第6戦、NHK杯第2日・男子フリー

(11月29日 大阪・なみはやドーム)
 心からの笑顔はなかった。NHK杯4位でGPファイナル進出を決めた羽生結弦(19=ANA)は演技を終えると、足を叩いて感情をぶつけた。

 「悔しいです。ほんと悔しいです。皆さんにこういう演技を見せてしまって、本当に申し訳ないな、と思ってました」

 ショートプログラム(SP)5位でフリーを迎えた。演技前半に組み込んだ2度の4回転はいずれも失敗。後半の連続ジャンプでもミスが出た。中国杯(8日)での激突で5カ所負傷し、氷に乗った練習を再開させたのは20日頃。調整不足は否めず、前日のSPに続き、完調には程遠かった。

 「万全の体調ではなかったという言葉が言い訳になってしまったのが、もの凄く悔しい。ケガの影響ではなく、本当に今の僕の実力」。自分を信じていたからこその思いだった。

 他力ながらGPファイナル進出が決まった。「はっきり言ってびっくりしている。あの中国での試合が無駄にならなかった」と羽生。完全復活は持ち越しとなった。

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2014年11月29日のニュース