JBA側に拒否反応なし…強制介入の裏にはFIBAの“野心”も

[ 2014年11月28日 09:00 ]

 国際バスケットボール連盟(FIBA)が「日本2024バスケットボールタスクフォース」(仮称)を設立し、日本バスケットボール協会(JBA)の改革を主導することは、過剰な“内政干渉”にも思えるが、FIBAは今夏に定款を変更し、各国の連盟に直接指導を行えるように仕組みをつくり替えた。

 19年W杯予選はサッカーのようなホーム&アウェー方式を取り入れることも決まっており、丸尾会長代行は「サッカーに対してバスケにもっと勢いをもたらすためにFIBAはいろんな方策を考えている」と説明。27日に明らかになった今回のJBAに対する通告文書には「ビジョンをもって主要スポーツとなる準備を進める時」という一文がある。世界的なバスケ熱の高まりを強く望むFIBAの“野心”も透けて見える。

 今回の一件では、JBA側にFIBAに対する拒否反応がそれほど強くないとも聞く。リーグ統合問題はすでに手詰まりとなっており当事者間に問題解決の能力や意欲がなくなっているのが現状と言っていい。全てはリーダーシップ不在が招いたJBAという組織の問題であり、解決にはFIBAの介入という外圧に頼るほかないという側面もある。

 処分は下った。五輪などを目指して汗を流している選手の意欲をそがないよう、使えるものは使って一刻も早い解決に動くしかない。

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2014年11月28日のニュース