東工大で初 松井 関東学生連合で箱根駅伝に 憧れは公務員ランナー・川内

[ 2014年11月23日 19:49 ]

箱根駅伝に挑戦する東工大・松井

 異色の高偏差値ランナーが夢舞台を疾走する。来年1月2、3日の箱根駅伝に出場する関東学生連合のエントリーメンバーが23日、横浜市内で取材に応じた。理系の難関校・東工大の松井将器(工学部機械宇宙学科3年)は「普段、練習を1人ですることが多い。単独で走るのが多いので、そういう中で自分の走りをしたい。どこでも任された区間で頑張りたい」と気合を入れた。

 駅伝の名門・佐久長聖高時代は2年で座骨を疲労骨折して休部。小さな頃から成績の良かった松井はここで勉強にシフトし、現役で東工大に入学した。「休部した時はもう陸上をやらないと思ったけど、合格が決まった日から走っていた」。入学後は大学近くのアパートで一人暮らし。家庭教師のアルバイトを4つ掛け持つなどして生活費を稼ぎながら、1万メートルの自己ベストを29分29秒13まで伸ばした。

 大学で「大道芸をするロボット」の製作に取り組む松井の憧れは、公務員ランナーの川内優輝(埼玉県庁)だ。「実業団に行くことは考えていないし、川内選手みたいに頑張りたい」。東工大にとって初となる箱根路で、ロボットのような正確なピッチを刻む。

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2014年11月23日のニュース