SMAP口ずさみ…中嶋、絶口調67!ツアー最年長還暦Vへ3差発進

[ 2014年11月21日 05:30 ]

Vサインする中嶋

男子ゴルフツアー ダンロップ・フェニックス第1日

(11月20日 宮崎県宮崎市 フェニックス・カントリークラブ=7027ヤード、パー71)
 10月に還暦を迎えた“トミー”こと中嶋常幸(60=フリー)が上がり3ホールで4つ伸ばして67、首位と3打差の4位につけた。グリーン上ではSMAPの「世界に一つだけの花」を口ずさみ、終盤3ホールは「オンリー1」の文字通り、1パットだけを並べた。今季国内2戦目の松山英樹(22=LEXUS)は68で11位、石川遼(23=CASIO)は71で39位。64で回った稲森佑貴(20=グリーンゴルフ練習場)がトップに立った。
【第1R成績】

 さく裂させた親父ギャグが好調さを物語っていた。10月に還暦を迎えた中嶋は7番パー5で7メートルを決めてイーグルを奪うと、8、9番は連続バーディーフィニッシュ。リーダーズボードに名前を載せ「今週勝って(最終戦の)日本シリーズに出たいのよ。冗談だよ。“ジョーダン・トミー”…」とドヤ顔。マスターズ2位の招待選手、ジョーダン・スピースをもじって笑い飛ばした。

 パワーを見せたのは15番。1Wで290ヤードをかっ飛ばし、同組の片山をアウトドライブ。5ヤード後方にいる41歳を見るなり「よし!勝った」としてやったりの表情だ。平均飛距離284・06ヤードの片山は「スプリンクラーで跳ねたんじゃない!?」と負け惜しみ。ただ、15ホールを終えた時点では同スコアだったが、上がり3ホールで3打差をつけられ「追いつこうとしたら間に合わなかった」と脱帽するしかなかった。

 体力に合わせ、10年間愛用してきたアイアンのシャフトを替えた。以前より5グラム軽く、しなりやすいバランス調整で球も上がりやすくなった。パッティングの最中には♪No・1にならなくてもいい、もともと特別なオンリー1…とSMAPの名曲を口ずさみリラックス。ヘッドアップに気を付けたことも好スコアにつながった。

 60歳1カ月3日で通算49勝目を挙げれば02年全日空オープンで優勝した尾崎将司の55歳7カ月29日を抜いてツアー最年長優勝記録となる。「これ(ダンロップ・フェニックス)に勝つのは日本のプロにとって夢。若い時はこの試合に出ることが目標で、今これに勝つことが夢ですよ」。85年大会以来29年ぶりの大会2勝目が見え始めた。松山、石川遼ら期待の若手を抑える好スタート。多くの取材陣に囲まれた60歳は、当然とばかりに「俺を誰だと思ってるんだ!AON(青木功、尾崎将司、中嶋常幸)だぞ」とニヤリ。No・1にならなくていいどころか、目指すはNo・1だ。

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2014年11月21日のニュース