李美香 米ツアー初V!死闘制し苦笑い「やっと帰れると思った」

[ 2014年11月10日 05:30 ]

李美香は優勝カップを手に笑顔

USLPGAツアー 2014ミズノクラシック~伊勢志摩~最終日

(11月9日 三重県志摩市 近鉄賢島カンツリークラブ=6506ヤード、パー72)
 待望の米ツアー初優勝にも李美香は動じなかった。プレーオフの5ホール目。1Wをフェアウエーに置くと、残り190ヤードの第2打で3Uを振り抜いた。「実はダフってしまった。ピンの方向に向かってくれて良かった」というショットはピン奥50センチにピタリ。ウイニングパットを沈めると「とても長いプレーオフだったので、やっと帰れると思いました」と苦笑いで激闘を振り返った。

 プレーオフは初体験で「始まる前は緊張した」と明かす。体はカチコチだったが、香妻、李日姫の好プレーに触発され、「琴乃たちがいいゴルフをしていたので次第に緊張はほぐれていった」と3ホール目では7メートルのバーディーパットを沈めて2人に食らいついた。

 父の影響で3歳からクラブを握り始め、17~19歳の時に韓国のナショナルチームに選出されたエリートだが、その原点は日本にある。3歳の時に九州を旅行し、鹿児島のゴルフ場で初めて18ホールをラウンドしたという。名前の漢字表記は「美香」で米ツアーを主戦場とする宮里美香と同じ。韓国語では「ミヒャン」と発音するが「(宮里)藍と(上原)彩子は私をミカと呼びます」と日本人選手との縁も深い。

 米ツアー参戦3年目での初優勝は「とても早かった」という。今季も残すところ2試合で、そこでの目標は「自分のプレーを貫くこと」。それをやり通した先に2勝目が見えてくるかもしれない。

 ◆李美香(イ・ミヒャン)1993年3月30日、韓国ソウル市生まれの21歳。3歳からゴルフを始める。高校時代は韓国のナショナルチームに選出されるなど、早くから才能を発揮した。11年にプロ転向。12年から米ツアーに参戦。ツアー3年目の今季は今大会までにトップ10に3度入っていた。趣味はインターネットと野球観戦。憧れの車はアウディ。1メートル60。

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