51歳巨体パワー!デービース、ギネス狙える2位スタート

[ 2014年11月8日 05:30 ]

9番、ティーショットを放つデービース

USLPGAツアー 2014ミズノクラシック~伊勢志摩~第1日

(11月7日 三重県志摩市 近鉄賢島カンツリークラブ=6506ヤード、パー72)
 51歳の女性とは思えない飛距離に誰もが目を疑った。495ヤードの13番パー5。デービースはSWの歯でティーグラウンドを掘り“盛り土”を作製。24年前から使い続けるナチュラルティーに球を乗せると、クラブを1Wに持ち替え強振。風にも乗って295ヤード先のフェアウエーを捉え、6Iの2打目でグリーン手前に運び楽々バーディー。7年ぶりの来日となった“アラフィフ”だが、1メートル78、推定100キロと言われる巨体とパワーは健在で、クラブはウッド系は1Wだけで、最近見かけない2Iを使用。ただ、PWを含めウエッジ4本を使い分けるテクニシャンでもある。

 メジャー通算4勝などが評価され、世界ゴルフ殿堂入りが決定。レジェンドも1打差の2位発進には「全体的に非常にいいプレーができた」とご満悦の様子だ。今季は全英リコー女子オープンの9位が最高。地元・英国で風の対応には慣れており「あとの2日間も吹けばいい」と我慢大会を歓迎した。さらに、不振だったパットも構えた時に右向きだったフェース面を真っすぐに修正。合計26パットに抑えて「ここ最近は(1ラウンド)32、33パットが多かったので、とても満足している」と充実感も漂う。

 優勝した87年全米女子オープンで、プレーオフを戦った岡本綾子とも再会。解説を務める63歳とは体の痛む箇所についての話題となり「年を取ると、こうなるのよね」と苦笑いしたという。好発進で13年ぶりの優勝が狙える位置につけたが、それを達成すれば最年長優勝でギネス世界記録更新となる。衰えを知らない大ベテランは「ベストを尽くしたい」と闘志をにじませた。

 【各ツアーの最年長V】

 ☆日本男子 尾崎将司が02年の全日空オープンで優勝。当時、55歳7カ月29日だった。

 ☆日本女子 岡田美智子が95年の大王製紙エリエール・レディースで優勝。50歳10カ月8日(50歳312日)での快挙だった。

 ☆米男子 サム・スニードが65年のグレーター・グリーンズボロ・オープン(現ウィンダム選手権)を52歳10カ月8日で制した。この年長記録はいまだに破られていない。

 ☆米女子 03年のカナダ女子オープンを46歳8カ月29日で制したベス・ダニエルが年長記録を保持している。

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