JOCは冨田の主張一蹴“カメラをバッグに入れた映像を確認”

[ 2014年11月7日 05:30 ]

冨田の記者会見についてコメントするJOCの平真事務局長

冨田尚弥弁明会見 

 JOCは冨田の主張を一蹴した。冨田の弁明会見から約2時間後に都内で報道陣に対応。現地で冨田に付き添った日本選手団役員は姿を見せず、平事務局長が「JOCとしては、韓国の適正な手続きに従い下された刑事処分に基づいて、適切な処分を実行したものと判断しておりますので、本日の冨田選手の記者会見における発言に対し、いちいちコメントする必要はないものと考えております」というコメントを読み上げた。

 平事務局長によると、冨田がカメラをバッグに入れている監視カメラの映像を、日本選手団役員が確認している。韓国警察の事情聴取に立ち会った通訳についても、「しっかり日本語の話せる方で、しっかりとやっていただいた」と説明。現地で冨田が「やっていない」と話したことで、JOC側は「じゃあ弁護士をつけてやった方がいい」と助言したという。現地の大使館を通じて弁護士リストも入手したが、冨田はアクションを起こさずに帰国した。

 平事務局長は「思いやりで略式起訴の範囲で収めていただいた。逆に警察の方ができるだけ早く解決しようと努力してくれた」と話した。韓国警察の事情聴取で「認めれば罪は軽くなる」などと言われたという主張についても事実ではないとし、冨田発言をことごとく否定した。

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2014年11月7日のニュース