琴乃 脱アイドル宣言!米ツアー足場へ…初舞台での活躍誓う

[ 2014年11月5日 05:30 ]

<ミズノクラシック前夜祭>ミニスカートで美脚を露わにしたセクシー衣装で会場入りする香妻琴乃

 国内唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦で日米ツアーも兼ねる「2014ミズノクラシック~伊勢志摩~」は7日から3日間、三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブで開催される。人気、実力とも急上昇中の美人プロ・香妻琴乃(22=サマンサタバサ)は4日、練習ラウンドで初出場のコースをチェック。海外の強豪選手が出場する中で好成績を残し、アイドル路線卒業を果たす。

 米ツアーの選手が集うきらびやかな舞台にも、気後れはない。初出場の香妻の口から出る言葉は自然体そのものだった。

 「今の自分がどれだけ戦えるかを推し量るのにはとてもいい機会。そこに国内ツアーと同じような気持ちで臨みたい」

 ゴルフ界に咲く可憐(かれん)な花は人気急上昇中だ。日本女子プロゴルフ協会に届く一般からのファンメールの今季総数は469通で4位。3月はたった7通だったが、来季のシードを確定させるほどの活躍で“票”を伸ばした。10月だけを見れば3位。森田、藤田、斉藤の“3強”に迫ってきた。メールだけでなく、香妻のラウンドは多くのギャラリーでにぎわうことが多く本人は「朝早くのスタートでもお客さんが付いてくれています。朝からシーンとする中で回るのとでは気持ち的に全然違う。本当にうれしい」と感謝を口にする。

 ファンの声に応えるべく、この日は伊勢志摩の海風が強く吹く中、9ホールを回った。香妻が初めて戦う舞台は、打ち上げの砲台グリーンが多く、グリーンを狙うショットの距離感がカギとなる。「ボールの高さは出る方なので、直接キャリーで落として計算は立ちやすい」。多くの選手が手を焼くポイントに不安を感じていないのは頼もしい限りだ。慢性的に悩まされる腰痛は、33位だった前週の樋口久子・森永レディースを終えてから入念なケアを施したことで、「問題ない」と余計な心配をせずに戦える態勢が整った。

 「いつかはアメリカに行きたい」と米ツアー参戦を目指している香妻にとって、今回は将来への地ならしとなる。実力だけで“ブロードウェー”に立つことを夢見て、脱アイドルのシンデレラストーリーが始まる。

 ◆香妻 琴乃(こうづま・ことの)1992年(平4)4月17日、鹿児島県鹿屋市生まれの22歳。3歳からゴルフを始め、幼少期は横峯さくらの父・良郎氏が主宰する「めだかクラブ」で腕を磨いた。日章学園高時代にナショナルチーム入り。11年プロテスト合格。今年のサマンサタバサ・レディースの2位が最高成績。今季の出場優先順位は60位で、出場機会が少ない中で成績を残して初の賞金シードを確実にした。弟・陣一朗もプロ。1メートル57、51キロ。得意クラブは1W。

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