全米が涙…脳腫瘍バスケ選手が公式戦出場 体まひも4得点 

[ 2014年11月4日 05:30 ]

脳腫瘍で余命宣告を受けたローレン・ヒル(AP)

 脳腫瘍で余命2カ月と診断されたバスケットボールの女子選手が一生に一度の公式戦に出場。まひした体を懸命に動かして4得点をマークし、全米を涙させた。

 全米大学3部に所属するマウント・セントジョセフ大(オハイオ州)の1年生、ローレン・ヒル(19)は2日に行われたハイラムカレッジ戦に先発。開始17秒に左手でシュートを決め、後半残り26秒から再びコートに登場すると、今度はまひが強くなっている利き手の右手でシュートを成功させた。

 ヒルはここに来て歩行はおぼつかなくなり吐き気や頭痛も激しくなるなど症状が悪化。当初の開幕日は2週先だったが、「一度だけでも娘をコートに立たせてほしい」との両親の願いを受け、全米大学体育協会が日程の変更を承認。試合会場も1万人収容のアリーナになり、FOXが異例の生中継を行った。ヒルは「何もかもが驚き。夢がかなった」と感無量。背番号22の無名選手が多くの人々の心を揺り動かした。

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2014年11月4日のニュース