「誇りだった」「ゆっくり休んで」高橋引退に地元から惜しむ声

[ 2014年10月14日 11:32 ]

 フィギュアスケートの高橋大輔選手(28)が現役を退くことに、練習に関わってきた知人や地元の岡山県倉敷市民らは、長期間にわたる活躍をたたえ、引退を惜しんだ。

 倉敷市の自営業山沢優樹さん(38)は、JR倉敷駅前で「地元の誇りだったので残念。ソチ五輪での悔しさを晴らしてほしかった」。同市の主婦(64)は「けがに苦しんでいたのでゆっくり休んで。五輪での感動をありがとう」とねぎらった。

 中学時代に学年主任を務めた倉敷市の三宅紀美子さん(62)は電話取材に「本人が自分の心や体を考えて決めたこと。無責任に続けてほしいとは言えない。今はただお疲れさまと言いたい」。

 高橋選手が大学院に在籍する関西大(大阪府吹田市)の学生は「尊敬する先輩」と誇り、文学部2年生坂本拓也さん(20)は「高橋選手の演技が好きだった。もっと見たかった」と残念がった。

 8年前から練習を見続けてきた関西大職員の御崎基さん(53)は「けがでリハビリに励む姿を見てきた。まだまだできると思う気持ち半分、長年頑張ってきたからもういいのかなという気持ち半分」と話した。

 高橋選手らが練習を重ね、募金を呼びかけて閉鎖の危機を乗り切ったスケートリンク、大阪府立臨海スポーツセンター(高石市)。「支援の会」の高林永統会長(52)は「いろんな意味でありがとうと言いたい。日本のスケート界を引っ張ってきた存在。観客を引き込む演技が見られなくなるのは残念だ」と惜しんだ。

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2014年10月14日のニュース