永井3位!日本人アマ大会史上最高 人生初イーグルで乗った

[ 2014年10月6日 05:30 ]

<日本女子オープン最終日>10番、バーディーパットを沈めガッツポーズする永井花奈

女子ゴルフツアー日本女子オープン最終日

(10月5日 滋賀県栗東市 琵琶湖カントリー倶楽部 栗東・三上コース=6522ヤード、パー72)
 4打差の6位から出たアマチュアの永井花奈(17=東京・日出高2年)が日本人トップで、日本人アマチュアの大会最高位となる3位に入った。4番パー4で唯一のイーグルを奪うなど70をマークして通算6アンダー。アマチュアだった清元登子が68、72年に記録した4位を塗り替えた。同一年の日本タイトル2冠を狙って首位から出た鈴木愛(20=フリー)は76と崩れて5位。テレサ・ルー(26=台湾)が5打差を逆転し通算8アンダーで優勝した。

 ミラクルが17歳の快挙を後押しした。4番パー4の残り190ヤードの第2打。5Wを振り抜いた永井は「これ以上ないぐらいの会心のショット」と目を離した。その直後だ。「消えた!」の声に顔を上げるとボールはカップに吸い込まれていた。

 4日間通して難易度1位の最難関で奪った人生初のパー4でのイーグル。「見られなかったのはちょっと残念」と悔しがりながらも「ローアマを狙って抑えるのではなく攻めていこう」と気持ちを切り替えた。結果的にイーグルの後はパープレーに終わったが、4日間一度もオーバーパーを叩かず堂々の3位。日本人アマでは清元登子の4位を更新する最高位でローアマを獲得したばかりか、プロを含めても日本人最上位に入った。

 1学年下の勝みなみが史上最年少ツアー優勝を果たし、アジア大会でも勝や1学年上の岡山絵里が代表に選ばれた。「層が薄い世代と思われているけれど、自分もいるぞと証明できたかな」とツアーで2度のトップ10入りを果たした実力を示した。

 プロを目指すために通信制高校に入学した。昨年は時間にルーズな面もあったが、今年は遅くても朝7時には起床。週3回、ジムにも通うようになった。先を見据えているのはプロになるまでの道筋だけではない。「一人っ子で親が確実に先に死ぬけれど、1人になるのは嫌なので30歳ぐらいに結婚したい。だから結婚するまでに稼いで今までかかったお金を親に返したい」。しっかりすぎる人生設計も披露した。

 アマチュアではトータルでも最少スコアで4日間を駆け抜けた。「自信につながる試合になった」とうなずく。アマチュア旋風が吹く今季、永井も誰もが認める主役の一人になった。 

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