日本は最下位…3連覇逃す 小塚「スケート人生で史上最悪」

[ 2014年10月5日 05:30 ]

転倒した小塚崇彦

 3地域が男女各2人のフリープログラムの合計得点で争うシーズン開幕戦で、3連覇を狙った日本は最下位に沈んだ。小塚崇彦(25=トヨタ自動車)が2度の転倒で男子6選手中6位となるなど、得点を伸ばせなかった。約1万5000人収容の会場の観衆は、8047人。日本フィギュア界は浅田真央(24=中京大)の休養など“スター不在”という現実に直面した。

 シーズン到来を告げる恒例の試合に、9度目の開催で“異変”が生じた。観客席には空席が目立ち、周辺のダフ屋が消えた。3月の世界選手権時には1万6000人を超える観客でにぎわった会場に集まったのは、約半数の8000人あまり。過去ほとんどの大会に出場してきた、高橋大輔や浅田真央の不在は、明らかに影響を及ぼしていた。

 試合もまた同様だった。男子から始まった競技で無良は4回転を決めたものの「細かいミスがまだあった」と得点を伸ばせず、小塚は2度の転倒で「スケート人生史上最悪の出来だった」と小声で話した。初出場の宮原が自身初の130点超えで「この調子でGPシリーズに入っていきたい」と笑顔を見せたのが救い。まもなく本格的に始まるシーズン。日本は新たな“主役”の出現を待っている。

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