松岡修造氏、錦織の進化を実感 ピリピリ感プラスにできた

[ 2014年10月2日 09:30 ]

錦織を中心に並ぶテニスの“レジェンド”たち。(左から)辻野隆三氏、松岡修造氏、渡邊康二氏、渡辺功氏、畔柳信雄日本テニス協会会長、錦織圭、藤井道雄氏、小西一三氏、石黒修氏、熊谷一夫氏
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男子テニス楽天ジャパン・オープン第3日

(10月1日 東京・有明テニスの森公園)
 シングルス1回戦で錦織圭(24=日清食品)が同61位のイワン・ドディク(29=クロアチア)をストレートで下した。松岡修造氏が錦織の戦いぶりを分析した。

 試合前に見たとき、圭の気合の入れようが違った。良い意味でピリピリ感があって、昔ならマイナスに動いたこともあったが、きょうはプラスにすることができた。いつもなら2、3回で決めるところを我慢して4、5回打つことができた。

 全米オープンで5セットマッチで2回勝ったことで自信もつき、勝つために無理をする必要がないというのが分かってきているのだと思う。ギアアップするときの戦略も凄かった。一番大事なところでレシーブの立ち位置を全部変えて、相手を惑わせていた。

 ファーストサーブの決定率も良かった。相手が調子の良い中でサービスがキープできたことは大きい。これだけのプレッシャーの中で、非常にやりにくいファイタータイプの相手に対して冷静にプレーできたのは、とんでもなくレベルアップした証。また、エア・ケイを出せる場面で出さなかった。その一本でゲームを崩すよりも、一本一本を大事にやっていた。彼の進化が見られる試合だった。(スポーツキャスター)

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2014年10月2日のニュース