片山3差6位浮上 頸椎ヘルニアでしびれ残るも69「不安は体だけ」

[ 2014年9月28日 05:30 ]

18番、第3打を放つ片山

男子ゴルフツアー アジアパシフィック・オープン・ダイヤモンド・カップ第3日

(9月27日 茨城県坂東市 大利根カントリークラブ西コース=7117ヤード、パー71)
 27位から出た片山晋呉(41=フリー)が3バーディー、1ボギーの69で回り通算2アンダーとし首位と3打差の6位に浮上した。頸椎(けいつい)ヘルニアを抱えながら安定感のあるゴルフでスコアを伸ばし優勝圏内で最終日を迎える。梁津万(リャン・ウェチョン)(36=中国)が通算5アンダーで単独首位に立った。

 ホールアウト後、報道陣に囲まれた片山は「優勝争いして記者の方にしゃべっていること自体が幸せ」と上機嫌だった。

 石川、小田と同組で「自然と気合が入った」。インから出て11、12番は第1打をバンカーに入れながらパーを拾い、13番パー3で3メートルをねじ込むと14番で連続バーディー。18番パー5は第1打、第2打ともにフェアウエーを捉えてスコアを伸ばした。危なげないプレーに「ショットは良くなってきた。不安は体だけ」と苦笑いを浮かべた。

 頸椎ヘルニアのため6月の日本プロ選手権から4試合を欠場した。離脱中の7月下旬には自宅を掃除中に首と腰が「ロックされた」状態になり床に倒れて動けなくなった。救急車を呼ぼうと電話したものの断られ、友人2人に抱えられて病院に搬送され半日入院。首と腰のしびれと痛みで歩くこともできず、さまざまな治療を試した。「手で触って治す不思議な」治療士に出会い状態が上向いたという。手のしびれは残るが、失っていたプレーの感覚は戻った。茨城は地元。25日は会場から車で40分の実家で夕食を取り英気を養った。「ホームという感じがする」という大利根でツアー28勝目を狙う。

 ▼3位・宮里優作 これだけ(バーディーが)取れるとは思わなかった。パッティングが凄く良かった。(計25パットで7バーディーを奪う)

 ▼3位・塚田好宣 ここ(大利根CC)で1番人気のキャディーさんでラインを読めるので助かっている。一緒に読んだら僕が間違っていた。(4バーディー、1ボギー)

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2014年9月28日のニュース