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逸ノ城 新入幕5連勝、1分半超えも“貴乃花流”スタミナ発揮
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| 体を浮かせながら千代鳳(左)を押しこむ逸ノ城 |
大相撲秋場所5日目
(9月18日 東京・両国国技館)
“モンゴルの怪物”新入幕の逸ノ城が元三役の実力者・千代鳳をじっくり攻めて無傷の5連勝。“貴乃花流”で鍛えたスタミナを存分に発揮した。旭天鵬が敗れたため、平幕で唯一の全勝となった。4日目に右目を負傷した横綱・日馬富士が休場し、白鵬、鶴竜の両横綱は全勝を守った。
【5日目取組結果】
ざんばら髪の逸ノ城が5連勝の快進撃だ。1分半を超える長い相撲でも息をほとんど乱さず、ポーカーフェースで花道を引き揚げた。3日目の栃煌山戦、4日目の松鳳山戦に続いて元三役の実力者に3連勝。支度部屋に戻ると「連勝はうれしい」と少し表情を緩めた。
新入幕と思えない冷静さだ。立ち合いで右差しを許して寄られたが、土俵際で左上手と右下手を取った。ここで「相撲が長くなってもいい」と判断。初日の栃煌山戦など左腕一本で振り回す場面もあったが、この日は1メートル92、199キロのサイズを生かして持久戦に持ち込み、相手の消耗を待って万全の寄り切り。土俵下で見届けた師匠の湊親方(元幕内・湊富士)は「幕内でも普通にやっている」と目を細めた。
稽古は“貴乃花流”を目指している。師匠は現役時代に何度も二子山部屋を出稽古で訪ね「貴乃花さんの稽古が凄かった。稽古場に入ってからは一切休まない」と記憶に刻まれている。逸ノ城には常に体を動かし続けることを徹底。本人は「スタミナは大丈夫」と自信を持っている。
今年初場所の幕下15枚目格付け出しでの初土俵から、史上2位の所要4場所での新入幕。期待にたがわぬ活躍に、北の湖理事長(元横綱)は「勝っていけば面白い存在になる」と優勝争いのダークホースに指名した。横綱・白鵬は場所前に出稽古先で13戦全勝と圧倒しているが「稽古場と違う。何か持っているんでしょう」と賛辞を贈った。
このまま連勝街道を突き進めば、横綱との対戦もあり得る。新入幕で横綱挑戦となれば、07年秋場所の豪栄道(対白鵬)以来。「まだまだ顔じゃないです」。本人は謙遜するものの、だんだん現実味を帯びてきた。
◆逸ノ城 駿(いちのじょう・たかし)本名アルタンホヤグ・イチンノロブ。1993年4月7日、モンゴル・アルハンガイ出身の21歳。モンゴル相撲と柔道の経験があり、10年に鳥取城北高へ相撲留学。卒業後、同高コーチを務めながら13年に全日本実業団選手権の個人で優勝。今年初場所に幕下15枚目格付け出しで初土俵。夏場所で十両優勝。得意は右四つ、寄り。1メートル92、199キロ。家族は遊牧を営む両親と妹、弟。
[ 2014年9月19日 05:30 ]
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