全米オープン決勝 錦織、リターンで対抗 チリッチはサーブ好調

[ 2014年9月8日 18:10 ]

 テニスの全米オープンは8日、ニューヨークで男子シングルス決勝が行われ、第10シードの錦織圭(日清食品)が日本選手で四大大会シングルス初制覇を目指し、第14シードのマリン・チリッチ(クロアチア)と激突する。錦織は抜群の読みと鋭い動きからのリターンが得意で、時速200キロ以上で切れのあるサーブのチリッチに対抗する。

 錦織は対戦成績で5勝2敗と優位に立つが、全米では1勝1敗と互角だ。準決勝で7度のブレークチャンスのうち5度成功し、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破った集中力を発揮すれば攻略可能だろう。4回戦からの3試合ではランキング上位に挑んだが、下位選手を迎える一戦で受け身にならず、持ち味の攻めのテニスを貫けるか。精神面も鍵となる。

 身長198センチのチリッチはクロアチア選手としては、現在指導を受ける2001年ウィンブルドン選手権王者のゴラン・イワニセビッチ以来の四大大会優勝に挑む。ここまでの6試合ではサービスエースが81本、第1サーブからの得点率が83%と高い数字を誇る。

 好調なサーブから速い展開で攻撃を仕掛け、準決勝でロジャー・フェデラー(スイス)を倒して勢いもある。元国別対抗戦デ杯代表の坂本真一氏が「以前は膝を曲げて力みがちなフォームだったのが、今はうまく力が抜けて安定感につながっている」と指摘した。(共同)

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2014年9月8日のニュース