錦織で株高騰！ヨネックス急騰、ＷＯＷＯＷは年初来高値更新

　テニスの全米オープン男子シングルスで錦織圭選手が日本人初の決勝進出を決めたことで、８日の東京株式市場では錦織選手の関連銘柄に買いが集まった。錦織選手が使用するポロシャツやラケットなど関連商品への問い合わせも殺到しており、錦織フィーバーが経済に好影響を与えそうだ。

　東証２部に上場し、テニス用品を手掛けるヨネックスは、値幅制限いっぱいのストップ高となる前週末比１５０円高の１０８０円と急騰、年初来高値を更新した。錦織選手は使用していないが、テニスの盛り上がり期待で投資家の注目を集めた。テニス用品では、東証１部のダンロップスポーツも値上がりした。

　一方、スポーツショップのアルペンでは「（錦織選手が使っている）米ウイルソン製のラケットの売れ行きが大幅に伸びた」という。スポーツオーソリティ幕張新都心店（千葉市）でも、錦織選手のサイン入りラケットやシューズを展示し、売り場をアピールした。

　全米オープンを独占中継する有料ＢＳ放送のＷＯＷＯＷでは契約申し込みが急増。異例の２４時間態勢での申し込み受け付けを実施した。株価も取引時間中に４９０円高の４８８０円の年初来高値と大幅高となった。

　錦織選手が所属する日清食品の親会社、日清食品ホールディングスの株価も３０円高の５７２０円で取引を終えた。日清食品には、錦織選手が試合会場に持ち込んで話題となったエコバッグへの問い合わせが殺到。チキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」のイラストが入った販売促進用の非売品で発売予定はないが、日清は「企業イメージが国内外で高まった」と喜びの声を上げた。

　錦織選手が着用するユニクロのポロシャツのレプリカも、ほぼ完売状態だ。ユニクロを展開するファーストリテイリングは「今回のモデルを増産する予定はないが、来年１月の全豪オープンのモデルは増産を検討する」としている。