海外メディアに衝撃「何が起こった?」ラケット“離れ業”にも注目

[ 2014年9月8日 07:17 ]

錦織圭の決勝進出を大きく報じるニューヨークの地元紙を読む人

テニス全米オープン第13日男子シングルス準決勝  錦織圭3―1ノバク・ジョコビッチ

(9月6日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 錦織の決勝進出は世界の主要メディアに大きな衝撃を与えた。スポーツ専門局のESPNは「波乱の土曜日。いったい何が起こった?」と驚きを込めながら大きく報道。「錦織対チリッチの決勝戦を誰が予想しただろうか?」とも付け加えた。

 英ロイター通信は「マラソンマンがジョコビッチをぼうぜんとさせて決勝に進出」と激闘を勝ち抜いてきた錦織のスタミナと粘りを高く評価。「ついに決勝で“アジアの旗”を掲げることになった」という記事も配信し、テニス界の勢力図が書き換えられた日になったことも伝えた。

 一方、ニューヨーク・タイムズ紙は試合の内容以外に「早朝にもかかわらず日本が歓喜に包まれる」というタイトルでコート外の反響も取材。地元・島根の応援風景や、午前4時までテレビで試合を観戦していた東京在住の男性へのインタビューなども紹介していた。

 他のメディアとは少し視点が違っていたのがUSAトゥデー紙。「最も印象的な場面の一つは、彼が見せたノールック・ラケット・フリップ(宙返り)だった」と錦織がプレーの合間に見せたテクニックに関する記事を掲載している。ラケットを地面に叩きつけて回転させ、さらに視線を送ることなくそれを手元に正確に戻す何げないしぐさ。それはファンを楽しませる“離れ業”として決勝でも世界の注目を集めることだろう。

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