データに表れた錦織の攻撃の速さ 走行距離少なく効率的にポイント

[ 2014年9月8日 08:12 ]

男子シングルス準決勝を終え、ノバク・ジョコビッチ(左)と握手する錦織圭(AP)
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テニス全米オープン第13日男子シングルス準決勝  錦織圭3―1ノバク・ジョコビッチ

(9月6日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 錦織の攻撃の速さはデータにも表れている。ベスト8まで勝ち上がった選手の走行距離データが公表され準々決勝までの5試合の走行距離は9766メートル。2回戦で相手の棄権があったとはいえ、2戦連続の4時間マッチをこなしても8人中4番目に少ない数字だ。

 1ポイント取るために走っている平均距離(走行距離÷合計ポイント数)は15・87メートルで2番目に短かった。マイエル、ラオニッチとラリーの少ないビッグサーバーとの対戦が続いたこともあるが、素早く攻撃を展開して効率的にポイントを挙げたことが分かる。平均距離が最短だったのは決勝の相手となるチリッチで、互いに4大大会初優勝を懸けた戦いは高速攻撃バトルとなりそうだ。

 ≪トップ10選手3連破は初≫ジョコビッチを破ったことで、ラオニッチ、ワウリンカとトップ10選手から3連勝となった。これは錦織にとって初めてのことだ。世界ランク10位以内との試合ではキャリア通算16勝目(27敗)。そのうち7勝が今年に集中しており、大きく成長を遂げてトップ10にふさわしい実力をつけたことがうかがえる。

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2014年9月8日のニュース