「錦織モデル」ほぼ完売に 有料放送にも問い合わせ殺到

[ 2014年9月7日 17:30 ]

 テニスの全米オープン男子シングルスで日本人初の決勝進出を決めた錦織の躍進ぶりに、本人が大会で使用しているポロシャツやラケットなどの「錦織モデル」の人気が急上昇し、売り切れ状態となっている。試合を独占中継するWOWOWにも契約の問い合わせが殺到している。

 錦織のポロシャツは、カジュアル衣料品店「ユニクロ」製。ユニクロを展開するファーストリテイリングによると、レプリカ商品を8月25日から東京の銀座店やオンラインストアで発売したが、9月7日までにほぼ完売した。ユニクロは錦織選手と5年間のスポンサー契約を結んでおり、シャツの開発には本人の希望も取り入れたという。

 錦織が使う米ウイルソン社製の同じラケットにも人気が集まる。千葉県浦安市のテニスショップ「ラフィノ」では、大会前に20本弱あった在庫が売り切れ寸前に。「スピンをかけやすいのが特徴で学生や大人、女性と幅広い人が買っていく」と経営者の相田慎一さん。「錦織選手の活躍でテニス業界を活気づけてほしい」と期待する。

 ラケットを眺めていた客の会社員原田昌史さん(59)=浦安市=は「マイケル・チャン・コーチの指導を受け始めて精神面が強くなったと思う。ここまできたら優勝してほしい」と力を込めた。

 WOWOWには、錦織の活躍を生中継で見ようと契約の問い合わせが急増。崎山修広報部長は「ベスト8に進出してからどっと増え、今ではカスタマーセンターのオペレーターがなかなか電話に出られないほど」とうれしい悲鳴を上げる。

 準決勝に合わせ急きょ視聴契約した東京都台東区の男性団体職員(29)は「こんな大舞台で日本人選手の活躍が見られるチャンスはめったにない。決勝でも持ち前の粘り強さと冷静なプレーで歴史的快挙を遂げてほしい」とエールを送った。

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2014年9月7日のニュース