“至宝”錦織に万雷の拍手「鳥肌が立った」「ファンタスティック」

[ 2014年9月7日 15:56 ]

 日本テニス界の至宝が歴史を塗り替え、ニューヨークの暑さの中で万雷の拍手を浴びた。6日に行われたテニスの全米オープン男子シングルス準決勝で、24歳の錦織圭(日清食品)が世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(27)を破り、四大大会シングルスで日本選手として初めて決勝に進んだ。

 序盤はジョコビッチ選手への応援が多かったが、徐々に「ケイ、ケイ」の声援が増え、顔を紅潮させた錦織の力強いショットが決まると観客が何度もどよめいた。父清志さん(58)と母恵理さん(54)も30度を超える気温の中、戦いの行方を見つめた。日本テニス協会の強化本部長を務める国別対抗戦デビスカップ日本代表の植田実監督(57)は「最初から勝つつもりで戦っているのを感じた。もう1勝して、ぜひ優勝してほしい」と健闘をたたえた。

 ニュージャージー州在住の会社員松永栄甫さん(47)は「勝った瞬間は鳥肌が立った。錦織選手らしいプレーで決勝も勝ってほしい」と興奮気味。ロサンゼルスから観戦に訪れたグレグ・イーコンさん(63)は「ファンタスティック。番狂わせだね」と熱戦を振り返った。(共同)

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2014年9月7日のニュース