遼PO第3戦へ前進 19位後退も「来週に向け良い上がり方」

[ 2014年8月26日 05:30 ]

最終ラウンド、通算6アンダーでホールアウトし、ギャラリーの声援に応える石川遼

USPGAツアーバークレイズ最終日

(8月24日 米ニュージャージー州パラマス リッジウッドCC=7319ヤード、パー71)
 16位から出た石川遼(22=CASIO)は3バーディー、2ボギーの70にまとめ、通算6アンダーの19位だった。フェデックス・カップ・ランクで75位から56位に浮上し、上位70人で争うプレーオフ3戦目出場へ前進した。松山英樹(22=LEXUS)は70で通算4アンダーの30位。65で回ったハンター・メイハン(米国)が通算14アンダーで逆転優勝。ツアー通算6勝目を飾り同ランク首位に立った。

 1メートルのパーパットを沈めて18番を後にした石川は、声援をもらったギャラリーに向かい球を投げ入れた。いつもはクールな表情でスコア提出場へ向かう22歳には珍しい光景。だが、4日間で一番満足できる内容だけに気分も上々だった。16位から19位に順位を落としたもののスコアを1つ伸ばし「ショットがだいぶ良くなった。ボールをコントロールできている。来週に向けて良い上がり方ができた」と確かな手応えを残した。

 パーオンは18ホールで12回成功し、4日間で最も高い数字を示した。3日目までラフに入れていた4番と11番のパー4は初めて1Wでフェアウエーをキープ。4番は2メートル、11番は5メートルに2打目をつけてバーディー。上向きのショットの裏に、4年ぶりに復活させた動きがある。

 練習場では曲がらないが、試合になると同じ球が打てない。悩みの理由は「緊張」だった。きっかけをつかむため、以前はクラブヘッドを地面に置いて、一気にスイングを始めていたが、スコアを意識した2日目に崩れると3日目から、ヘッドを置いた後に飛球線と反対にクラブを動かすワッグルを取り入れた。「アドレスで体が固まると始動がスムーズにいかない」。かつてスイング軌道を確認する意味で行っていた動作を復活させると、肩の力が抜けてショットの状態が上がってきた。

 全4戦で行われるフェデックス・カップのプレーオフ。初戦を19位で終え、フェデックス・ポイント・ランクは75位から56位に浮上した。2戦目まで出場権を確保しており、マスターズの切符を得る最終戦の30人に残ることが理想だが、まずは上位70人が出られる3戦目のBMW選手権(9月4日開幕)出場が目標となる。ショットに光明が差す中、次戦に向けて「死に物狂いで予選を突破する」と強く意気込んだ。

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2014年8月26日のニュース