遼イーブン終戦…3日目急降下78 最終日も伸ばせず

[ 2014年8月18日 05:30 ]

ティーショットを放つ石川遼(AP)

USPGAツアーウィンダム選手権最終日

(8月17日 米ノースカロライナ州グリーンズボロ セッジフィールドCC=7127ヤード、パー70)
 67位から出た石川遼(22=CASIO)は最終ラウンドで2バーディー、2ボギーの70で回り、通算イーブンパーの280でホールアウトした。15日の第2ラウンドで米ツアー自己ベストの62を叩き出したが、16日の第3ラウンドは78と大きく崩れた。巻き返しを期した日曜日だったが、スコアを伸ばすことはできなかった。

 奇跡の再現を期した石川だったが、最終ラウンドは70でホールアウト。バーディー合戦の大会で取り残された。4番で3メートルのスライスラインを読み切ってバーディーが先行した。しかし、8番で第1打を左に曲げ、3オン2パットのボギー。バックナインで巻き返しを狙ったものの、ショットがピンに絡まない。16番で11メートルのバーディーパットを沈めたが、最終18番で再びボギーを叩いた。

 第2ラウンドは米ツアー自己最高62をマークしたが、第3ラウンドは78で8アンダーの貯金を吐き出し「流れが悪い方へ行き、1Wも気持ちが乗っていかないというか振り切れていない感じだった」と嘆いた。

 3日目の悪夢はトラブルで始まった。1番で左の林に打ち込み、木が邪魔で後方のラフに出すと3打目でもグリーンに乗らずボギーが先行した。5番で2メートル強のバーディーチャンスも上りのラインを打ち切れずにパー。このパットが「違和感」となり、尾を引いた。

 パッティングストロークは振り子の運動をするため、ダウンスイングで徐々に加速し最高速となる最下点でインパクトを迎えるのが理想。ストローク中にヘッドアップや下半身が動けば振り子がぶれて芯を外し、距離感や方向性が狂う。石川は「加速する前で球に当たっていた」とボールに力をうまく伝えられず、カップ手前で曲がることが多々あった。その不安がショットに伝染し、13番は1Wで右のOBでトリプルボギー。前日29だったインで41を叩いた。

 3日間のドライビングディスタンスは294・8ヤードで1位。何度も距離のアドバンテージを握ったが、ウエッジでグリーンを狙うショットの距離感がまちまちだった。「非常に悔しいけど、やることは明確なので、ひるまずやりたい」と話していたが、最終日もスコアを伸ばすことができず、不完全燃焼で終わった。

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2014年8月18日のニュース