錦織 3連敗中の相手に粘り勝ち「満足している」

[ 2014年8月1日 05:30 ]

得意のラリーに持ち込み、初戦突破した錦織 (AP)

 テニスのシティ・オープンは30日、ワシントンで行われ、男子シングルスで世界ランキング11位の第4シード、錦織圭(日清食品)は初戦の2回戦で同63位のサム・クエリー(米国)に6―4、5―7、6―4で競り勝った。31日の3回戦で同91位のルカシュ・ラツコ(スロバキア)と対戦する。女子シングルス2回戦で奈良くるみ(安藤証券)はザリナ・ディアス(カザフスタン)を下し8強入り。3―6、6―2からの最終セット、4―0で相手が右肘負傷のため棄権した。

 4大大会最終戦の全米オープン(25日開幕)に向け、好発進した。ウィンブルドン選手権で16強入りして以来の実戦だった錦織はクエリーに勝ち「満足している。以前より自信を持ってプレーできている」と訴えた。世界ランクでは格下だが、3連敗中の相手に「力の割に今のランキングが低いだけ」と油断しなかった。第2セットを落としたが、得意のラリー戦に持ち込み、慌てずに勝ちきった。

 今季は世界のトップ10入りを果たし、その上を見据える。「既にトップ10の選手には何度か勝っているし、もう彼らとの対戦で重圧を感じることはない」。前日にはワシントンでサッカーのマンチェスターUの試合を観戦し、日本代表の香川真司と交流した。リラックスもできたようで「去年のこの時期は精神的に疲れていて駄目だった。今は新鮮な気持ちで臨めている」と口にした。

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2014年8月1日のニュース