松山 ミスターから“スター道” 心待ち長嶋氏「ゆっくり話を」

[ 2014年7月2日 05:30 ]

<セガサミーカップゴルフトーナメント練習日>アイアンを輝かせてティーショットを放つ松山英樹

 男子ゴルフの長嶋茂雄招待セガサミー・カップは3日、北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開幕する。5月のメモリアル・トーナメントで米ツアー初勝利を挙げ、凱旋試合となる松山英樹(22=LEXUS)は1日、練習ラウンドで調整。石川遼(22=CASIO)とのそろい踏みで期待が高まる中、大会名誉会長でプロ野球巨人終身名誉監督の長嶋茂雄氏(78)が開催10回目にして、初めて3日目からコース入りする予定であることが判明した。

 松山にとって昨年11月のカシオワールド・オープン以来となる約8カ月ぶりの日本ツアー。それが米初勝利を挙げての凱旋試合となれば注目度も違った。谷原や小林ら多くのプロから「優勝おめでとう」と祝福され、練習ラウンドには30人以上の報道陣がついて回った。今季国内ツアー初戦に向け、22歳は「今年初めてということで、いい成績を出したい気持ちは強い」と意気込んだ。

 日本ゴルフ界の将来を背負う男に“ミスター”も期待を寄せている。例年、最終日のみ来場してきた長嶋氏だが、関係者によると今年は決勝ラウンドの2日間、松山、石川らのプレーを見届ける予定だ。昨年は松山と会話する時間を十分につくれなかったこともあり、同氏は「ゆっくり話がしたい」と再会を心待ちにしているという。

 米ツアー1勝が物語るように松山の実力は世界レベル。だが、シャイな性格もあって人気はゴルフファンにとどまっているのが現状だ。それだけに、誰からも愛される国民的スター・長嶋氏との対話は“スター道”を学ぶ貴重な時間となる。

 この日の練習ラウンドには米ツアー3勝の丸山茂樹が後半から加わった。丸山は「英樹のショットはキレキレ」と実力を認めつつ、以前に米ツアーでマナー面について外国人選手から指摘されたことについて「ゴルフじゃないところでもスーパースターじゃないといけない」と言った。先輩プロも真のスターになることを願っている。

 昨年は4打差の4位だったが、ゴルフは進化した。一緒に練習した東北福祉大時代の同級生・梅山知宏は「僕が思っていた以上にうまくなっていた」と舌を巻くほど。松山は「いい形で終えることができれば、全英にもつながる」と力を込めた。17日開幕の全英オープン(ロイヤルリバプール)へ弾みをつけるためにも勝ちにいく。 

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