山梨学院大3年ぶり優勝 女子5人制、環太平洋大破る

[ 2014年6月29日 05:30 ]

柔道 全日本学生優勝大会第1日

(6月28日 東京・日本武道館)
 団体戦で争われ、女子5人制決勝は山梨学院大が3連覇を狙った環太平洋大を2―1で破り、3年ぶりの優勝を果たした。5度の制覇は単独最多となった。決勝は4年連続で同じ顔合わせとなり、1―1から副将の佐野賀世子が一本勝ち。大将戦で井上愛美が今秋の仁川アジア大会(韓国)78キロ級代表の梅木真美と引き分け、逃げ切った。女子3人制は鹿屋体大が決勝で、創価大を2―0で下し、2年ぶり2度目の優勝を決めた。

 山梨学院大はチーム内の危機感を高め、覇権奪回へとつなげた。山部監督は「畳の中から生活面から全てを見つめ直した」と分析する。5月の関東大会決勝で筑波大に敗れ、監督は部員37人に「このままでいいのか」と発奮を促したという。以後は全体ミーティングを毎日のように開き、士気を高めた。準決勝、決勝の一本勝ちで貢献した3年の佐野は「新たな気持ちになれた。絶対に勝ちたかった」と気迫の勝利を強調する。女子創部の00年から率いる山部監督は単独最多5度目の制覇に「当初を思えば信じられない」と感慨に浸った。

続きを表示

2014年6月29日のニュース