エディーJ 16点差逆転勝ち!苦手カナダから後半一気3T

[ 2014年6月9日 05:30 ]

<日本・カナダ>後半21分、トライを決める田村(日本ラグビー協会提供)

ラグビーパシフィックネーションズ杯

(6月7日 カナダ・バーナビー)
 世界ランキング12位の日本は、同15位のカナダに34―25で逆転勝ちを収め、テストマッチでの連勝記録を8に伸ばした。日本は前半を9―25で折り返しながら、後半に16点差を逆転。11年4月にエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(54、HC)が就任して以降では、最大点差からの逆転勝利となった。ランキング上では格下ながら、W杯では過去2大会連続で引き分けている相手を敵地で下し、価値ある白星を手にした。

 過去6戦1勝だった敵地でのカナダ戦で、16点差をはね返しての逆転勝利。試合直後、一様に笑みを浮かべたフィフティーン同様、ジョーンズHCも「後半に25―0という試合はいつでもできるわけではない。このアウェーでの勝利は大きい」と手応えをにじませた。

 欧州組や世界有数の強さを誇る7人制代表メンバーを含むフルメンバーだったカナダに、開始からサイズを生かして激しく攻め込まれ、ブレークダウンでも圧倒された。前半は3トライを許した一方で、奪ったトライは0。しかし、そこから立ち直れるのが今のジャパンの強さだった。後半はスクラムで圧倒。足が止まり始めた相手を尻目に、バックス陣は何度もラインブレークした。後半1分にWTB藤田がチーム初トライを挙げると、CTB田村、そしてツイも続いて逆転した。

 80分間、落ちなかったパフォーマンスに、16点差でも下を向かなかった精神力。就任から3年間、取り組んできた強化が形になり、指揮官も「アタックシェイプとディフェンスも後半良くなった。選手のフィットネスが高くなってきている」と目を細めた。

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