レース前にティラミスを…川内 7度目サブ10の秘話披露

[ 2014年5月6日 12:11 ]

目標の2時間10分をクリアしたハンブルク・マラソンから帰国し、笑みを浮かべる川内

 4日のハンブルク・マラソン(ドイツ)で2時間9分36秒をマークして9位に入った今秋のアジア大会(韓国・仁川)代表・川内優輝(27=埼玉県庁)が6日、羽田空港に帰国した。

 これまで時差の大きな欧米のレースでは2時間12分台が最高だったが、目標の2時間10分をクリア。2時間10分切りの通称「サブ10」は日本人最多の通算7度になり、「これまで“アジア・オセアニア専用機”と言われていたので、(2時間10分を)切れたので良かった。2時間12分とかだと招待に値しない。10分切ると招待して良かったと現地の人にも喜んでもらえた」と振り返った。

 レース前は食堂で大好物のティラミスを発見したものの、「ティラミス大好きでラーメンよりもカレーよりも好きだけど、ここで食べたら遅くなるって言い聞かせて我慢した」とコンディショニングを優先。きっちり結果を出してティラミスを食べようと思ったが、レース後にティラミスは発見できず、街中でティラミスのアイスを食べて気持ちを紛らわせたという。目標クリアの祝杯としてノンアルコールビールも飲んでみたが、「ノンアルコールなのに顔が赤くなって酔っ払ってしまった…。やっぱり根本的にアルコールがダメなんですね」と苦笑いだ。

 公務員ランナーとして結果を残し、海外レースに積極的に出場する川内は、後に続く後輩の出現を待ち望んでいる。「箱根駅伝だけで終わったらもったいないですよね。世界に出る手段は世界選手権や五輪だけじゃない。公務員じゃなくても、民間でもどこかの企業が“うちはマラソンだけやる”ってやってくれればいい。駅伝よりも人数も少ないし、コスト的にもいいと思うですけどねえ」と持論を展開していた。

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2014年5月6日のニュース