“日本新記録”に吉兆?川内、鉄人との遭遇に大興奮!

[ 2014年5月2日 05:30 ]

成田空港で遭遇した川内(右)と砂田氏。記録更新に吉兆!?

 今秋のアジア大会(韓国・仁川)の男子マラソン代表・川内優輝(27=埼玉県庁)が1日、ハンブルク・マラソン(4日、ドイツ・ハンブルク)に出場するため成田空港から出発した。空港では100キロマラソンの世界記録(6時間13分33秒)保持者で、数年前から親交がある砂田貴裕氏(41)と遭遇。将来的に100キロマラソン挑戦を視野に入れる公務員ランナーは偉大な先人に刺激を受け、42・195キロで“日本新記録”となる7回目の2時間10分切りを狙う。

 眠気で低かったテンションが、一気に跳ね上がった。公務員ランナーをめがけ、小柄な男性が接近。熱心なファンか?いや、違う。「ああっ!」と目を見開いた川内は、「すすす、砂田さんじゃないですか!」と大興奮。「世界記録保持者の砂田さんですよ!もちろん、知ってますよね!?」。川内が猛アピールしたこの人物は、知る人ぞ知るレコードホルダー・砂田貴裕氏だった。

 オーストリアの慈善大会に出場する砂田氏もこの日、出発。2人は成田空港で偶然、出会った。川内にとって同氏は偉大な先人だ。100キロだけでなく、42・195キロでも19歳時にジュニア日本記録の2時間15分30秒をマーク。異端のランナーとして名をはせた。数年前から親交があり、川内は「ボクも将来的には100キロマラソンに挑戦したいと思っている」と目をギラつかせた。

 100キロの半分以下の距離だが、ハンブルク・マラソンには川内の“日本新記録”がかかっている。計6度の2時間10分切り(サブ10)は高岡寿成氏と並んで日本タイ。「欧米のレースで2時間10分を切ったことがないので、最低限の結果として切りたい」。目標を達成すれば、サブ10の回数でニューレコード。世界記録を持つ砂田氏との遭遇は、何かの暗示に違いない。

 川内は砂田氏と出会った後、伸びてボサボサだった髪を切るために空港内の理髪店へ向かった。昨年11月のニューヨークシティー・マラソンでの遠征では現地で散髪にチャレンジしたが、英語でうまくオーダーできずに失敗。「やっぱり日本で切った方がいいんで」。国内で散髪を済ませ、スッキリした髪型で本番へ闘志を高めていた。

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2014年5月2日のニュース