内柴被告の上告棄却 懲役5年が確定

[ 2014年4月25日 05:30 ]

内柴正人被告

 最高裁第2小法廷(山本庸幸裁判長)は24日までに、泥酔した教え子の大学女子柔道部員に乱暴したとして準強姦(ごうかん)罪に問われたアテネ、北京両五輪の金メダリスト内柴正人被告(35)の上告を棄却する決定をした。懲役5年とした一、二審判決が確定する。23日付。内柴被告は「女子部員は起きていて、合意の上だった」と無罪を主張していた。一審東京地裁は「女子部員が酔いつぶれて、ほとんど意識を失った状態だったことは明らか」と指摘。親しい部員に涙ながらに被害を訴えていたことなどから、女子部員の証言は十分に信用できると判断した。

 被告の供述については「全く信用できない」と退けた上「性的欲求を満たすための悪質な犯行。五輪連覇の輝かしい実績を持ち、今後の柔道界を指導していくことが期待される立場にありながら、被害者の心を深く傷つけた。責任は極めて重い」と批判し、二審東京高裁も支持した。

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