ミラン本田がホレた逸材!大堀、プロデビュー戦首位発進 

[ 2014年4月18日 05:30 ]

10番、ティーショットを放つ大堀

男子ゴルフツアー 東建ホームメイト・カップ第1日

(4月17日 三重県桑名市 東建多度カントリークラブ・名古屋=7109ヤード、パー71)
 国内プロデビュー戦の大堀裕次郎(22=フリー)が首位発進した。17番でプロ初のイーグルを奪うなど、1イーグル、3バーディーでノーボギーの66。同学年の石川遼、松山英樹のプロ転向後の初戦初日の成績を上回った。5アンダーで5人が首位に並んだ一方で、30オーバーの131位に沈んだのは大津将史(42=フリー)。101を叩き、ブービーに23打差をつけられての最下位で、歴代2位のワーストスコアとなった。
【第1R成績】

 甘いマスクで口にした言葉にうそはなかった。「優勝を目指します」――。国内プロデビュー戦での優勝を宣言してスタートした大堀がノーボギーで66を叩き出し首位発進。同学年の石川、松山のプロ転向後の初戦の第1ラウンドをスコア、順位ともに上回った。

 「普段と変わらずできました。ただ、上がりで少しバタバタしたので90点ぐらいかな」。ちょっぴり謙虚に振り返ったが中身は満点といっていい。「出遅れたくない気持ちがあって力が入った」と普段より飛距離が5ヤードほど出て距離感を合わせるのに苦しみながら、前半の12番パー5で2メートルを沈めてバーディーが先行。15番は寄せ切れず3メートルのパーパットが残ったが、これをねじ込み「いい流れになった」。見せ場は17番パー5だった。1Wで320ヤード飛ばし、8Iで2メートルに2オンしてプロ初のイーグル。気分よく折り返して後半のアウトは2バーディーで締めた。

 日本アマ覇者だが、史上最年少15歳でツアー優勝を遂げた石川、史上初のルーキー賞金王になった松山と比べるとインパクトは薄い。だが、関係者が収集したプロフィルなどを目にしたサッカー日本代表MF本田圭佑(ACミラン)が「世界で戦える選手だ」と着目。個人事務所の契約選手第1号に選んだ目に狂いはなかった。

 昨年末には本田と沖縄合宿で汗を流した。「一つ一つのトレーニングに対するモチベーションが凄い」と刺激を受けた。その本田も「大堀君、どうしてる?頑張ってる?」と気にかけているそうで、この日も関係者がメールを通じて成績をすぐに伝えた。

 「調子に乗りすぎたら駄目なので、ぼちぼちいきます」。セリフは控えめでも狙うのはただ一つ。同学年の両雄もなし得なかったプロ転向後初出場での優勝だ。

 ◆大堀 裕次郎(おおほり・ゆうじろう)1991年(平3)11月20日、兵庫県西宮市生まれの22歳。10歳でゴルフを始め、大院大高を経て大院大へ。昨年は関西アマ、日本アマで優勝、関西オープンは9位でローアマに輝くなど多くのタイトルを獲得し、12月にプロ転向。1Wの平均飛距離は300ヤード。得意クラブはパター。憧れの選手はタイガー・ウッズ。1メートル82、70キロ。

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